映画「凶悪」を観ました(劇場)
この秋、一番地味なキャスト・・・
だけど骨太な映画を観てきました!
ヤクザの死刑囚(ピエール瀧)が余罪を告白し、その主犯格(リリー・フランキー)を雑誌記者(山田孝之)が追う物語・・・。
いいえ、物語じゃないんです。これ、実話なんです。
はたして、誰が一番「凶悪」なのか。
かなーり見応えがありました!他のお客さんも、ライターの方のような書類を抱えたまあまあ年配の男女ばかり。(きゃぴきゃぴしたカップルなんていない・・・)
結構エグいシーンもありましたが、そんなことより犯罪心理というか、先生(リリー・フランキー)の心が読めない・・・。読めなくて怖い・・・。という感じ。(にしても、リリーさんのあの踊り・・・。)
そしてそれにのまれていく記者の変貌ぶりも・・・。
瀧さんの演技がうまくなっていくのがなんとなく寂しい、電気グルーヴ世代のわたしですが、途中からそんなことも気にならないくらい入り込めます。
記者の妻(池脇千鶴)も怪演!!このひと、こわい・・・。
ヒロインが実は猫だった!とか、風俗嬢が佐々木希だったりする昨今の日本映画界に、「喝」を入れてくれるような作品です(笑)
実話の本も読みたいけど、それはそれでのみこまれそうで怖いので、やめておきます。